ケニアの日本人オーナークラブが拠点を置くのは「ニャフルル」という小さな町です。
一体どんな場所なのでしょう。
ケニア共和国
ケニアの国旗
まずは、ケニアについての情報です。
すでに知っている人も、おさらいしておきましょう。
[aside type=”boader”]ケニア共和国
首都:ナイロビ
言語:スワヒリ語、英語
人口:約4500万人
通貨:ケニア・シリング
部族の種類:40以上 [/aside]
ケニアは、アフリカ大陸の東側、赤道にまたがるように位置する国です。
面積は日本の1.5倍ほど。広大なサバンナが有名で、動物の楽園でもあります。
部族が40以上というのも驚きです、
ジャンプが得意な「マサイ族」が最も有名でしょうか。
「ニャフルル」という町
by Keisuke Nishizaki
さて、
本題の「ニャフルル」についてです。
「にゃふるる~」って、
なんか、カワイイ名前ですね。
[aside type=”boader”]「ニャフルル」
国:ケニア
人口:3万人弱
標高:約2400m [/aside]
人口3万人弱といっても、
ここはアフリカのケニアですから、
本当の数は、
もはや誰にも分からないのです…。
野生のカバが暮らす町
photo by Pixabay
ニャフルルには、
野生のカバたちが暮らしています。
町の中心とスラム街の間ぐらいに「カバ池」があります。
池にたくさんのカバたちが住んでいるのです。
なんともアフリカらしい気もしますが、
さすがに、近くにカバが住んでいる町は、ケニアでもすごく珍しいと思います。
ニャフルルのマスコット的存在でもあるカバたちですが、
カバというのは、
実は、かなりコワい動物でもありまして、時に人を襲います。
毎年、数人の町人がカバによって殺されてしまう事件が起こります。
マラソンランナーの町
ニャフルルは、マラソンランナーの町でもあります。
これまでにオリンピックのメダリストも輩出しています。
最も有名なのは、エリック・ワイナイナ氏。
ソウル五輪の銀メダリストで、
よく「オールスター大感謝祭」で赤坂ミニマラソンを走っています。
サムエル・ワンジル氏は、
2008年北京五輪に出場し、
ケニア勢初となるマラソン男子の金メダリストになりました。
ニャフルルには他にも、
予備軍となるマラソン選手が何人もいて、日々トレーニングに励んでいます。
そして、
マラソンランナーが育つ秘密は、ニャフルルの「標高の高さ」にあります。
標高2,400mの町
ニャフルルは、標高2400mに位置しています。
酸素が平地の70%ほどしかなく、
高地トレーニングに適した高さになります。
ニャフルルを訪れたばかりの人は、
少し走っただけで心臓がバクバク、息が切れてスグに動けなくなることでしょう。
普段から高地で生活し、
自然と心肺機能が高められているサッカー選手たちは持久力が高く、
ピッチを縦横無尽に走りまわるサッカーの展開が期待できるでしょう。
町のシンボル「トムソンの滝」
トムソンの滝
ニャフルルのシンボルが「トムソンの滝」です。
落差80mほどの滝は、ニャフルル唯一の小さな観光地になっています。
赤道直下の町「ニャフルル」
赤道の真上を示す看板
ニャフルルは、ほぼ赤道の真上に位置しています。
自分が今、
北半球・南半球どちらにいるか分からないなんてことも。
アフリカの赤道直下は「暑い」というイメージですが、
ニャフルルは標高が高いため、かなり冷涼な気候です。
点在する「スラム街」
ニャフルルには、いくつかのスラム街が隣接しています。
電気・ガス・水道がない家庭も少なくありません。
生活水準は低く、
地域にこれといった特産物もないのが現状です。
こうした環境の中で、
自立支援の上でサッカーというスポーツが大きなチカラを発揮してくれることを望んでいます。
最後に
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
クラブチームのホームタウン「ニャフルル」について知っていただけましたでしょうか。
いずれは、
「ニャフルルといえばサッカー」と言われる日が来ることを目指しています。
ケニアにお立ち寄りの際には是非、連絡をいただければと思います。